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技工物を美しく撮影するためのライティングの基本

2023 10/22
【口腔内写真】機材
2023年10月22日

普段は口腔内写真に関する内容を投稿しておりますが、本日はお問い合わせが増えてきた技工物の写真の撮り方について説明していこうと思います。

撮り方に正解はないですが、こう撮るとこのような写真になるというのが分かっていただけると応用していただきやすいのではないかと思います。

今回は基礎編です。

中級以降は必要があれば作りますが、この基礎が分かれば先生方の工夫次第で目的に応じた撮影ができるようになるのではないかと思います。

目次

技工物の写真で最も重要なのは光(ライティング)

まずは重要なことからお伝えしていこうと思います。

基本的に口腔内写真においても顔貌写真においても、技工物の写真においても最も重要なのは光の使い方です。カメラやレンズも目的に合った機材を選ぶ必要はありますが、光の使い方の方が何倍も重要です。

試しに同じカメラレンズを使ってライティングを変えて撮った写真を並べます。

どれが良い悪いはありませんが、写真の印象は変わってくると思います。

またこのような反射しやすい技工物の写真の場合はもっと大きな差を生むかもしれません。

このように写真の出来はライトで変わるということをまずは覚えていただけたらと思います。

技工物の写真にはリングストロボはオススメではない

では続いてもう少し具体的な項目についてお話ししましょう。

ライティングをする時に先生方にはいくつかの選択肢がありますが、今回はその中でもメジャーなものをピックアップしようと思います。

1.リングストロボ

基本的に先生方が技工物の写真を撮ろうとする時、多くの場合口腔内写真用のカメラに付属しているリングストロボで写真を撮ろうとするのではないでしょうか?

しかしこれは多くの場合、いい結果を生みません。

というのもリングストロボというのは器具の特徴上まっすぐ被写体に向けて光を発光するので、その光が強い部分が反射して、白飛びというものが起こりやすいためです。

反射しやすく、変な影ができやすく、あまり上質な写真とは言えない写真に仕上がります。

あくまで記録的な写真としてしか使用できません。

2-1.ツインストロボ+カップディフューザー

では続いて口腔内写真で使用されている先生も多いであろうツインストロボについても紹介しましょう。

まずはカップディフューザーというものを付けて写真を撮ってみます。

撮影したデータ▼

先ほどのリングストロボのものと比較して光の反射は弱まりました。

ただ床装置の写真を見るとまだ反射はありますし、模型を囲むようにできる影が少し違和感を与えます。

補綴物の写真も悪くはないですが、背景に影が写りこんでいるのが少しイマイチな印象を与えます。

2-2.ツインストロボ+バウンサー

撮影したデータ▼

光がさらに拡散され、反射も少なくなり、上質な印象が出てきた感じがあります。

補綴物の写真も適度な陰影があり、背景の影の部分も均一で上質さが出てきているように思います。

2-3.ツインストロボ クロスライティング(応用編)

ではツインストロボの無線の特徴を使用して、少し応用的な写真を撮りましょう。

上のようにツインストロボの半分を模型の反対側の背景において、模型を挟みこむようにライティングします。

クロスライティングという手法で人物撮影の際によく用いられる方法ですが、これを技工物に用いるとこのような写真になります。

正面の光で補綴物にメリハリがつきつつも背景からの光で歯の形態が立体的に表現できます。先ほどの正面からの光のみでは舌側咬頭側が暗くなっていたのですが、この方法によりそこにも光が当たり、非常にきれいに全体像が浮かび上がらせることができます。

3.クリップオンストロボ使用

では続いて最も簡単で上質に仕上げやすいライティングについても紹介します。

口腔内写真に使用するストロボではなく、人物撮影等で使用する一般的なストロボ(クリップオンストロボ)というものを使用しましょう。

安いものだと5千円程度で購入できる機材です。

まずこのストロボを被写体ではなく、天井や横の壁に向けて発光します。

それにより、壁や天井を大きな発光面として使用することができるので、影の少ない柔らかい写真に仕上げることができます。

上の写真は写真の右側の壁に向けて発光して写真を撮っているので、少しだけ模型の左側に影ができています。ナチュラルテイストの歯科医院や技工ところであればこういった質感がマッチしやすい気がします。

また光を白い天井に反射させると上の写真のような影の少ない写真に仕上げることも可能です。先ほどまでのライティングしてますという雰囲気の写真とはまた違う上品さも表現できるのでこういった方法も使いやすいのではないでしょうか。

ちなみに同じストロボを使用しても、真横の壁に光を当ててやるとこのようなエッジの利いた写真に仕上げることも可能です。

壁との距離や光の強さによっても様々な方法で撮影できるので、ぜひ色々と試してみてください。

ということで本日は口腔内写真ではなく技工物の撮影の方法の基礎的な内容について説明いたしました。

先生方の参考になれば幸いです。

今後Youtube動画でも解説していこうと思っておりますので気になる方はご覧ください。

実際に僕に撮影環境を構築してほしいという希望の先生にはスタッフさんへの簡単なセミナーを含んだ訪問レクチャーも行っておりますので、ぜひ気軽にお申し込みください^^

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この記事を書いた人

Nostalgista Matsu

歯科医師&カメラマニア
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