本日は口腔内写真カメラの1つLight RING II Flipに使用しているカメラ
LUMIX G99IIについて見ていきましょう。
私は今カメラ市場を見渡した上で、口腔内写真カメラセットに選ぶ機材として4機種を選定しております。
- 初期から使い続けているNikon Z30
- 最近すごく人気のCanon EOS RP
- 以前から使っている LUMIX G100D
- 最近発売された LUMIX G99II
この中で今私が使う機種は?と問われたら、Canon EOS RPとLUMIX G99IIを選ぶと思います。
また多くのクリニックに最も適するカメラは?と聞かれたらLUMIX G99IIをトップに選ぶと思います。
市場のカメラを見渡した上で、なぜこのカメラを選ぶのかというのを解説していこうと思います。
LUMIX G99IIの立ち位置
まずはこのカメラの特徴を見ていきましょう。
このカメラはPanasonicの販売しているカメラです。
PanasonicのカメラブランドはLUMIXという名前なのですが、その中にフルサイズセンサーを搭載したSシリーズとその半分のセンサーの大きさのマイクロフォーサーズという規格を搭載したGシリーズというものがあります。
このG99IIはその名前の通り、Gシリーズのカメラです。
G99シリーズはG9Proという高性能モデルのセンサーを使いつつ、機能をある程度省略したエントリーからミドルクラスのカメラという印象です。
グリップもしっかりしていて、手ぶれ補正もかなり強力で、さらに価格も低価格という魅力的なカメラです。
LUMIX G99IIの口腔内写真においての長所
ではその上で口腔内写真に使用するという観点から見たこのカメラのメリットを見ていきましょう
小型軽量なシステムでグリップが良好
真ん中がG99IIで左がG100D、そして右がCanon EOS RPです。
こうして見ていただいてわかるのは、このG99IIは左右の2つのカメラの良いところ取りをしているということです。
このG99IIはマイクロフォーサーズというセンサーの小さいモデルという話をしましたが、それによってレンズを小型に作ることができます。
CanonのRPも他に無いくらい非常にコンパクトで軽量なシステムなのですが、センサーが大きい分レンズも大型化します。
レンズが長くなるほど、その先端にストロボが付く口腔内写真カメラでは重量バランスが悪くなります。この重量バランスの悪化はスペックで見る以上に体感に影響します。
レンズが短いGシリーズは重量バランスがカメラ側にあるので、スペック以上に軽く感じます。
以前はG100Dがすごく軽量だという話をしていましたが、このカメラはグリップがすごく薄いので、クリニックによっては持ちにくいという意見がありました。
その点G99IIはグリップがあることでG100Dよりも重量は重くなりますが、重量バランスとグリップ感の点で体感的に軽く感じるというメリットが出てきました。
高画質な口腔内写真・顔貌写真
先ほどからこのG99IIはセンサーの小さいカメラだという話をしておりますが、そうするとカメラのことをご存知の先生は、『センサーが小さいカメラでは画質が犠牲になるのではないか』という印象を持たれるかもしれません。
しかしこのカメラの画質は非常に優れていると思います。
画質の評価にはいくつかあり、詳しいことを言うと長くなりますが、簡単にいえばこのG99IIは通常のセンサーの大きなカメラよりも以下の特性を持っています。
- ピントを多くの歯に合わせることができる
- 明瞭でシャープな画質
- 自然で印象的なLUMIXの画質
これらの特性は通常の記録写真から、審美症例での写真撮影に適した画質になると考えています。
顔貌写真も高画質に残せます。
口腔内写真において重要なのはライティングであり、カメラの違いによる画質の違いが生じにくいばかりか、センサーの小さいカメラほどボケが小さく明瞭な写真が撮りやすいという特性がポジティブに働き、性能の優れた最新の小型センサーのカメラの方が適しているとさえ言える状況になるかと思います。
またLUMIXにはストロボ使用時に明瞭で高画質を叩き出せる隠れカスタムがあるため、それを使うことでとんでもなくシャープな画質を得ることができます。
これらの理由からセンサーが小さいからといって画質が劣っているという認識は過去のものだということがわかっていただけるのではないかと思います。
低価格なのに充実したカスタム性能
続いて重要なのは価格とそれに対するカスタマイズ性能の多さです。
私は口腔内写真のカメラを多くのクリニックに届けるという仕事をしております。
その関係上、やたらと高価な機材を選ぶわけにはいきません。
なるべく手軽な価格で、それでいて使いやすいカメラが必要です。
そう考えた時にこのカメラは非常に適しています。
口腔内写真に必要な最低限の機能は全て有しつつ
- 設定を記録できるカスタムモードダイヤル
- 撮影倍率が電源OFFしても変わらないフォーカスメモリー
- ホワイトバランスの微調整
- ミスを減らすダイヤルロック
など多くの機能を持っています。
低価格なカメラは多いものの、これほどのカスタム機能を持ったカメラというのはG100Dとこのカメラくらいです。
G100Dはストロボ使用時のシャッタースピードの上限が1/50という制限がありましたが、G99IIではそこも1/200まで向上しており、しっかりと万全な状態で撮影が可能と言える状況です。
機能の面ではこれ以上なく最適と言えるボディだと思います。
LUMIX G99IIの口腔内写真においての欠点
褒めてばかりだとアレなので、欠点と思われるところについても紹介しておきましょう。
とはいえ実際、絶対的な欠点という部分はありません。
口腔内写真のために作られたと言っても良いくらいのボディです。
ただし、他のカメラ 例えばEOS RPなどと比較した際にはもっとこうだったら良いなというところはあるので、それについて見ておきましょう。
ワンダイヤルでは口腔内と顔貌を切り替えられない
これはNikon Z30やCanonのRPと比べての欠点です。
LUMIXのG100DもG99IIもカスタムモードダイヤルを搭載しているので記録した設定を保存して読み出すことができます。
ただ他のカメラはダイヤルをU1からU2 C1からC2に変えるだけで口腔内と願望を切り替えられるのに対して、一度メニューに潜ってモード変更する必要があります。
わずかな差ですが、Canonを使うと少し面倒に感じます。
またLUMIXにはフォーカスを簡単に切り替えられるレバーがあり、それがメリットでもあるのですが、口腔内写真においてはこのレバーが邪魔になることがあります。
口腔内写真では基本的にMF、顔貌ではAFを使いたいと考えていますが、CanonやNikonであればフォーカスのモードまでカスタムモードに記録可能です。
つまり、ダイヤル変えるだけで設定とフォーカスモードも変更できるCanonやNikonに対して、このG99IIではカスタムモードの変更+フォーカス切り替えという2動作必要です。
たったこれだけの差ですが、操作が増えるほどカメラに興味のないスタッフさんの負荷が増えると考えると、ここもカメラを提供していく側としては気がかりになります。
ここの点でスタッフさんが気軽に使うカメラにはCanonのシステムを第一にお薦めしている状況です。
便利な操作性がここでは少し悪く働いていると考えています。
総合的に考えて口腔内写真に最適な機種の有力候補
このようにこのLUXIX G99IIは歯科医院で使うカメラとして最高クラスの実力を持っています。
スタッフさんが使うにはやや操作の簡単さという点でCanonのRPには劣るものの、よりシャープが画質を求めるという点で言えばフルサイズセンサーのCanonよりも良い可能性さえあるのではと感じています。
スタッフさんが撮影できるカメラの中で最高画質を求めようと思ったらG99IIを使用したツインストロボモデルは最高で、矯正歯科などで口腔内写真から顔貌までこだわられる際にはこのカメラが特に最高だと思っています。
この記事を読んでこのカメラ良いなと思っていただけた先生方は、ぜひ製品ページの確認もして見ていただけたら幸いです。
