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【口腔内写真】機材

口腔内写真用カメラ・レンズの選び方 徹底解説

2023年5月14日

本日は口腔内写真用カメラ・レンズの選び方徹底解説というテーマで、僕の持てるカメラ選びの知識を全て共有しようと思います。

最近、これから開業する予定の歯科医師の同級生からこんな質問を受けました。

『カメラを揃えたいけど、どんなの選んだら良いかわからない』

おそらくそういう先生は多いと思います。

カメラは用途と予算によって非常に選び方が多岐に渡るので、個別相談に乗らないと最適解が出せないのですが、今回はそのベースとなる知識を持ってもらえるだけの情報をお伝えしますので、分からないところは公式LINEからご質問ください^^

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うちで扱っている機材の中でどれがオススメかを知りたい方はこちらの記事も参考になると思います

重要なのは焦点距離とストロボの種類

まずは端的に申し上げると、重要なのは2つのみです。

焦点距離を何mmのレンズを使うか

そして

ツインストロボとリングストロボのどちらを使うか

この2点が分かれば、概ね最適な機材が選べます。

カメラは操作感や使いやすさに影響しますが、それよりはレンズとストロボが重要です。

レンズの焦点距離

まず焦点距離について。

聞きなれない言葉だと思いますが、レンズには○○mmf2.8というような形で表記される数字があり、これを焦点距離と言います。

色んな観点がありますが、ここではシンプルに2つの要素について解説します。

1つ目がワーキングディスタンス、2つ目が光の当たり方です。

ワーキングディスタンス

まず一つ目のワーキングディスタンスが最も重要です。

同じサイズで歯を写そうと思った時に例えば50mmのレンズではかなり近寄る必要がありますが、100mmのレンズだと比較的離れて撮影することができます。

この距離感のことを作業長もしくはワーキングディスタンスと言います。

背の低い方や手の短い方が長い焦点距離のレンズで5枚法を撮ろうとすると手を伸ばして撮影しないといけないので大変ですが、短い焦点距離で撮ると比較的楽に撮影できます。

逆に短い焦点距離のレンズで術中写真を撮ろうとすると術野とカメラの先端が近くなりすぎる問題が生じます。

つまり焦点距離はケースによって最適なものが変わるということです。

ではどれくらいの焦点距離がオススメかを説明します。

ワーキングディスタンスの点でオススメの焦点距離

▽口腔内5枚法

75mm〜100mm相当のレンズ
(APS-Cカメラに 50−70mmのレンズ)

Z30(APS-Cカメラ)70mmのレンズで撮影した画像

▽臼歯部の局所写真

100mm〜150mm相当のレンズ
(APS-Cカメラに 70-100mmのレンズ)

これらのレンズを選んでいただけるとそれぞれの用途に適した距離感で撮影できると思います。

▽光の当たり方

続いては少し専門的な話になりますが、焦点距離によって光のあたり方にも違いが出てきます。

これは非常にマニアな考え方なので、多くの先生は無視していただいても良いところです。症例写真の魅せ方にこだわっている先生のみ見ていただけたらと思います。

これは後で説明するストロボの違いにも関係するところですが、写真の画質というのはカメラの性能やレンズの性能よりも、光の当たり方で決まることの方が多いです。

その上でより高画質な写真を得るために必要な要素は、

歯に対して大きな光源を当ててやること

だと思います。

その上で仮に同一のストロボを使用すると仮定すると、ストロボがストロボが近くから発光するほうが被写体に対して光源は大きくなり、離れるほど光源が小さくなります。

同じストロボでも距離によって光の当たり方が違う

こうやってみていただくとイメージしやすいと思いますが、同じストロボを使用してもどれだけ距離を離すかによって光の当たり方が変わります。

歯に対して大きな面で光を与えてやると、コントラストの強すぎない上質な画像データを得られます。

逆に光源が歯から離れれば離れるほど、光の当たり方が均一になり反射しやすく立体感の少ない写真になりやすいです。

Z50+85mm+リングストロボで撮影

以上のような要素から目的に応じて焦点距離を選んでやる必要があります。

ここまでがレンズに関する内容でした。

ストロボの種類

レンズに続いて口腔内写真の操作性や画質に影響するのがストロボの種類です。

カメラやレンズよりもストロボが重要なのは以前の記事でも繰り返し触れてきましたが、もう少し深く解説しましょう。

まず一目で違いがわかるように簡単に画像を並べました。

  • ツインストロボは写真に立体感が出やすく、いわゆる上質な画質が得やすい
  • リングストロボは記録的にしっかり全てを写す撮影に向いている

どちらが良い悪い ではなく、『違い』があるので、目的により使い分けが必要です。

またツインストロボといってもいろいろあります。

  • ストロボ剥き出しのもの
  • カップディフーザーを使用したもの
  • バウンサーを使用したもの(3枚目)
  • 大型のディフューザーを装着したもの(4.5枚目)

同じツインストロボでも、それぞれで撮れる写真は大きく変わります。

右や下に行くほど、光の光源が大きくなるので、写真の画質は上質になりやすいです。

操作感や取り回しにも影響してきますが、簡単に分けるとこのような違いが出てきます。

オススメの機材構成

このようにストロボとレンズについて解説してきました。

ではそれらを踏まえてどのような人にどの機材が向いているのかを解説します。

口腔内規格写真 5枚法〜9枚法

当院で使用している機材がこれです。

コンパクト軽量なツインストロボ使用機材

クオリティの高い規格写真を残すことができ。ドクターだけでなく、衛生士さんや歯科助手さんでも使いやすい軽量な機材です。

欠点:ツインストボバウンサーが邪魔をして臼歯部のアップの写真が撮りにくいです。

口腔内 局所撮影用機材

続いて局所、特に臼歯を撮るにはこの機材が最適だと思います。

リングストロボ使用 100mm以上の焦点距離を持つ機材

臼歯部を撮るのに60mm(90mm相当)だと少し短く、ミラーに当たったり術野に近づきすぎてしまう問題があります。

85mmや90mmのレンズを使用したNikonZ30や35-100mmを付けたLUMIX G100Dのようなカメラであればちょうど良い距離感で使用できます。

またこれらの機材はストロボが違うだけなので、ストロボをリングストロボ/ツインストロボで2台用意すれば全ての用途に最適化して使用していただくことが可能です。

顔貌写真オススメ機材

基本的には口腔内写真用のカメラ機材で問題なく撮れますが、こだわる先生にはカメラよりも顔貌に適したストロボを使うことをオススメします

専用のストロボがあるだけで顔貌写真のクオリティが大きく上がります。ぜひ試してみてください。

顔貌写真の撮り方はInstagramのショート動画が分かりやすいと思います。

口腔内写真用と顔貌写真でストロボを分けるとかなりクオリティが上がります。

上記全てを1台で行いたい先生に

今までは全て目的別にカメラレンズもしくはレンズを交換していましたが、それらを全てひっくるめたセットを考案しました。

機材をなるべく少なく、万能なものを希望される先生はこちらをどうぞ

ズームレンズを使用することで、任意の距離感から撮影することができるので、局所も規格写真もこれ1台で使えます。

局所の撮影用にリングストロボを買い足していただくとさらに使いやすくなると思います^^

今うちのクリニックもこのセットで写真を撮るようにしています。

以上が僕が考える、口腔内写真にオススメの機材になります。

少しでも参考になれば幸いです。

もしも気になる事がございましたら、
公式LINEからお問い合わせいただけたらと思います^^

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